抹茶製品の表示で気をつけること
商品を作って売る側から見た、表示の要点です。
「抹茶」と「緑茶粉末」は別物
抹茶は碾茶を石臼で挽いたもの。碾茶は覆下栽培で日光を遮って育てます。
緑茶粉末は煎茶などを粉砕したもので、この工程を経ていません。価格も味も違います。
原材料表示では、使ったものを正確に書くことになります。
「抹茶入り」は量を示さない
「抹茶使用」「抹茶入り」といった表記は、使われていることは示しますが量までは示しません。ごく少量でも表記は可能です。
そのぶん、買う側は原材料の並び順で判断することになります。表示は使用量の多い順に並べる決まりです。
栄養成分表示の義務項目
容器包装された加工食品では、熱量・たんぱく質・脂質・炭水化物・食塩相当量の5項目が義務です。この順番も決まっています。
炭水化物の内訳(糖質・食物繊維・糖類)は任意ですが、糖質か食物繊維のどちらかを表示する場合は両方を表示しなければなりません。炭水化物の内訳として糖類のみを表示することは可能です。
甘味料の表示
アスパルテームを使用した場合、「L-フェニルアラニン化合物を含む」旨の表示が必要です。
高甘味度甘味料は少量で甘さが出ます。アスパルテーム約200倍、アセスルファムK約200倍、スクラロース約600倍(砂糖比)。
用途名の併記
着色料、酸化防止剤、甘味料などは、用途名と物質名を併記する決まりがあります。
「酸化防止剤(ビタミンC)」と書かれていれば、栄養強化ではなく酸化防止が目的だと分かります。
デキストリンは添加物ではない
でんぷんを酸や酵素で分解した食品素材です。原材料に記載しますが、添加物の欄には入りません。
「無添加」と書く場合
何を添加していないのかを明示します。「着色料・保存料無添加」のように具体的に書くほうが、誤解が生じません。
産地の記載
義務ではありませんが、書ければ判断材料になります。
「Uji」「Kyoto」は海外市場でもブランドとして機能しており、日本から米国へ輸出される緑茶の単価が中国産の約5倍とされる背景のひとつに挙げられています。
輸出する場合
輸出先の言語での表示、その国のアレルゲン表示ルール、残留農薬の基準。国ごとに異なります。
抹茶は葉を丸ごと飲むため、浸出茶と違って葉そのものの残留農薬基準が適用されます。条件は厳しくなります。
