中身を見せる包装と、遮光の兼ね合い
窓のついた袋は中身が見えて安心感があります。ただし、光を通すという代償があります。
光が何をするか
抹茶の緑はクロロフィルによるものです。この色素は光で分解し、黄色や褐色へ近づきます。
粉末は粒子が細かく、表面積が大きい。上質な抹茶で1〜5ミクロン、一般的な粉末茶でも20〜50ミクロンです。葉のままより変化が速く進みます。
抹茶が透明な袋で売られていないのは、この理由によります。
店頭での時間
製品が店の棚に並んでいる間、照明は当たり続けます。
窓のある包装なら、その間ずっと光を受けます。売れるまでの期間が長いほど、影響は積み重なります。
設計上の折り合い
窓を小さくする 中身が確認できる最小限にとどめ、大部分を遮光素材にする。
外箱を併用する 袋は遮光性のある素材にし、意匠は外箱で作る。店頭では箱が見え、中身は守られます。
印刷で見せる 実物ではなく写真で伝える。もっとも品質保持には有利です。
買ったあとにできること
窓のある製品を買った場合、家での扱いで差が出ます。
- 箱や引き出しにしまう
- 光の当たらない場所に置く
- 開封後は特に暗い場所へ
購入時点で受けた光は取り戻せませんが、その後の劣化は抑えられます。
色で判断できないこともある
着色料を使っている製品では、色が保たれます。窓から見て鮮やかでも、抹茶の量が多いとは限りません。
原材料表示に着色料の記載があるかどうかは、確認しておく価値があります。表示は使用量の多い順に並ぶので、抹茶と糖類のどちらが主体かも読み取れます。
見た目と中身は別の話
パッケージの印象と中身の品質は、直接つながっていません。
意匠にコストをかけた製品もあれば、包装は簡素でも原料に集中した製品もあります。判断材料になるのは、原材料の並び順と数、そして産地の記載です。
