価格が動く要因
抹茶は農産物を原料とするため、価格は一定ではありません。
収穫期の影響
碾茶に使われるのは主に一番茶です。その年に最初に伸びた新芽で、4月から5月にかけて摘まれます。
天候によって、収穫量も品質も変わります。霜の被害、日照不足、雨量。いずれも作柄に影響します。
一年に一度の収穫が中心となるため、その年の状況がそのまま供給量に反映されます。
覆下栽培の手間
新芽の時期に茶園へ覆いをかけ、摘採まで日照を管理します。数週間の作業で、人手も資材も要ります。
人件費や資材費の変動は、原料価格に反映されます。
需要側の変化
2025年の緑茶輸出は、額で約721億円(前年比約2倍)、量で12,612トン(約1.4倍)でした。6年連続で過去最高を更新しています。
金額の伸びが数量の伸びを上回っているのは、単価が上がっているためです。
欧米・ASEAN向けを中心に、ラテやスイーツなど食品原料としての需要が拡大したことが牽引しました。輸出先の数量トップはアメリカで、全体の約3割を占めます。
供給はすぐ増やせない
需要が伸びても、生産量は短期では増えません。
茶の木は植えてから収穫できるまでに年数がかかります。覆下栽培に向く品種は限られ、全国でもっとも多い「やぶきた」は碾茶にあまり向きません。
石臼は摩擦熱を避けるためゆっくり回すため、1時間に40g程度しか挽けません。設備を増やすにも限度があります。
加糖タイプでは緩衝される
加糖グリーンティーは、中身の一部が糖類です。抹茶の価格変動が全体に及ぼす影響は、無糖の抹茶より小さくなります。
配合比率が高いほど、抹茶の相場の影響を受けます。
買う側にできること
価格が上がったからといって、すぐに製品を変えると味が変わります。
薄めに使って一袋を長く持たせる方法もありますが、開封後の目安(2週間から1か月程度)を超えると風味が落ちます。
使い切れる量を、必要なときに買う。 結局これがいちばん無理がありません。
※数値は2025年時点の統計に基づくものです。
