業務用グリーンティーとは何が違うのか
家庭向けと業務向けでは、求められる性質が違います。使われ方が違うためです。
溶けやすさが優先される
注文が入ってから提供するまでの時間は限られます。手早く均一に混ざることが第一条件になります。
そのため、デキストリンなどで流動性を高めたり、粉を粒状にまとめる造粒という加工を施したりする製品が多くなります。
細かい粉は水に触れた表面だけが固まり、内側に水が入らずダマになります。粒がある程度の大きさを持っていると、水が内部まで入り込めます。
味のぶれが許されない
店の味は日によって変わってはいけません。
抹茶は農産物なので、収穫年や畑によって差が出ます。複数の原料を組み合わせて味を一定に保つ設計が求められます。
家庭向けであれば「今年のものは香りが強い」で済みますが、店ではそうはいきません。
大容量が基本
1kg単位など、まとまった量で流通します。
開封後の回転が速いため、家庭ほど劣化を心配せずに済みます。逆に言えば、回転しない店には向きません。
コストの比重が大きい
一杯あたりの原価が経営に直結します。
糖類の比率が高めになったり、抹茶と緑茶粉末を併用したりする構成も見られます。抹茶と緑茶粉末は別物で、後者は覆下栽培を経ていないぶん安価です。
包装が簡素
店頭で選ばれる必要がないため、意匠にコストをかけません。
そのぶん遮光性や密閉性は確保されているのが一般的です。アルミ蒸着の袋が使われることが多くなります。
家庭で使うと
割安ではありますが、1kgを一杯20gで使うと50杯分。毎日飲んでも2か月近くかかります。
開封後の目安が2週間から1か月程度であることを考えると、後半は風味が落ちた状態で飲むことになります。
小分けして密閉する方法はありますが、出し入れのたびに温度差が生じ、結露のリスクが増えます。
