業務用利用での価格帯の相場とは?
〜1kgあたりのグリーンティー価格と品質の関係〜
業務用でグリーンティーを導入する際、もっとも気になる要素の一つが「価格帯」です。大量に使用する飲食店や製菓業者にとっては、1kgあたりのコストが利益率に大きく影響します。ここでは、業務用グリーンティーの一般的な価格相場と、価格差の背景にある品質や用途の違いについて整理します。
業務用グリーンティーの価格帯(1kgあたり)
市場で流通している業務用グリーンティーの価格帯は、以下のようなレンジに分かれます。
| 価格帯(1kg) | 特徴・用途例 |
|---|---|
| 約700円〜1,000円 | 主に低価格帯。業務用食堂や学校、福祉施設向け。甘さ強めで風味は控えめ。 |
| 約1,000円〜1,500円 | 標準グレード。カフェ・居酒屋など幅広い飲食店で採用される。甘さと抹茶感のバランスが良い。 |
| 約1,500円〜2,500円 | 高級志向。茶葉品質が良く、抹茶比率も高め。色味・香り・溶けやすさが優れる。 |
| 3,000円以上 | プレミアム仕様。オリジナルOEMやこだわり店向け。無添加や抹茶100%タイプも含まれる。 |
※いずれも加糖タイプを中心にした目安。無糖や抹茶入り製品は別価格帯になります。
なぜ価格に差が出るのか?
価格の違いには、次のような要因が絡んでいます。
① 抹茶の配合比率
グリーンティーの主原料は「抹茶+砂糖」ですが、抹茶の配合量が多いほど高価になります。安価なものは風味付け程度にしか抹茶が入っておらず、色味も薄く、香りも弱めです。
② 茶葉のグレード
抹茶自体にも等級があります。茶葉の質が高いほど、色は鮮やかで雑味が少なく、まろやかな甘みを感じられます。業務用でも高単価商品では、宇治産や一番茶を使っている場合があります。
③ 製法と粉末の細かさ
粒子の細かさや溶けやすさも価格に影響します。均一でダマになりにくい粉末は、高い技術が必要で、結果的に製造コストも上がります。
④ 添加物や甘味料の種類
コスト重視の商品は、安価な甘味料(ぶどう糖・ショ糖)が使われます。一方で、きび糖やてんさい糖など、ナチュラル志向の原料を使った商品は価格が高くなりがちです。
⑤ 最小ロットと供給形態
1kg単位でも、数十kg単位での発注が前提の業者と、1kg単位での小売対応が可能な業者では、流通コストが異なります。小ロットで購入できる場合、やや単価は上がります。
店舗の使い方に応じた価格選定が重要
- 居酒屋や食堂:1杯数十円での提供なら、1,000円前後のグレードが妥当。
- カフェ・専門店:ラテやデザートに使うなら、1,500円以上の製品で風味に差を出すのが◎。
- OEMやギフト展開:見た目・香りを重視するため、抹茶高配合・高価格帯が基本。
まとめ
業務用グリーンティーは価格=品質がある程度比例するため、想定する使い方と価格帯のバランスを見極めることが重要です。安ければ良いというわけではなく、提供方法やメニュー価格に合わせた仕入れが、コストパフォーマンスと顧客満足度を両立させるカギになります。
