仕入れでありがちな失敗
導入時につまずきやすい点を挙げます。
大容量から始めてしまう
一杯あたりの単価は下がりますが、出数が読めないうちは在庫が滞ります。
開封後の目安は2週間から1か月程度。1kgを一杯20gで使えば50杯分です。一日1杯しか出なければ、使い切るのに50日かかります。
後半は風味が落ちた状態で提供することになります。小容量で始めて、出数を見てから上げるほうが安全です。
単体で試飲して決める
粉をお湯で溶かして味を見ただけでは、実際の提供形態での味は分かりません。
牛乳で割るなら牛乳で、氷を入れるなら氷を入れて試します。氷が溶けた後の味まで確認しないと、客が最後に飲む味を把握できません。
溶けやすさを確認しない
営業中の忙しい時間帯に、ダマが残る製品は使えません。
自店の道具と手順で、実際に何秒で溶けるかを試します。少量の湯で先に練る手順が必要なら、その時間も見込みます。
原価を粉だけで計算する
牛乳、容器、ストロー、廃棄分。合計で見ないと実際の原価は出ません。
計量の誤差や作り直しもあるため、杯数は計算値より1割ほど少なく見積もると現実に近づきます。
保管場所を決めていない
粉末は光・熱・湿気に弱く、においも吸います。
厨房のコンロ近く、シンク下、スパイスの棚。いずれも避けたい場所です。開けた袋をそのまま放置すると、湿気が入って固まります。
濡れたスプーンを入れる
もっとも起こりやすい失敗です。一度水分が入ると、その周辺から固まり始めます。
計量用の器具は乾いたものを使い、袋の中に入れっぱなしにしないことです。
供給の変動を見込まない
抹茶は農産物です。2025年の緑茶輸出は額で前年比約2倍となり、原料需給は動きやすい状況にあります。
同じ製品を継続して仕入れられるか、価格が変わる可能性があるかは、事前に確認しておく価値があります。
