飲食店が選ぶときに見るところ
メニューに載せる前に、確認しておきたい点がいくつかあります。
1. 溶けやすさ
営業中に手間がかかる製品は続きません。
シェイカーで振るのか、ブレンダーを使うのか、スプーンで混ぜるのか。自店のオペレーションで問題なく溶けるかを、実際に試してから決めます。
特に冷たい飲み物で作る場合、冷水では粉が溶けにくくなります。少量の湯で先に練る手順が必要になるなら、その分の時間を見込む必要があります。
2. 味の方向
抹茶の比率が高いほど、うま味とコクが出て後味に茶の風味が残ります。糖類が主体だと甘さが前面に出ます。
原材料表示は使用量の多い順に並ぶので、「抹茶、砂糖」か「砂糖、抹茶」かで傾向が読めます。
牛乳と合わせる前提なら、単体で試すだけでは判断できません。実際の提供形態で試飲することになります。
3. 甘さの調整余地
すでに甘い製品では、甘さを下げるには薄めるしかありません。
無糖の抹茶を仕入れて自店で甘さを作る方法もあります。手間は増えますが、メニューごとに甘さを変えられます。
両方を持っておき、用途で使い分ける店もあります。
4. 一杯原価
一杯20gなら1kgで50杯。仕入価格を杯数で割れば原価が出ます。
ラテなら牛乳代、テイクアウトなら容器代が加わります。粉の価格だけで判断すると、実際の原価とずれます。
5. 回転するか
開封後の目安は2週間から1か月程度です。
出数が少ないうちは、大容量を仕入れると使い切る前に風味が落ちます。小容量で始めて、出数を見てから容量を上げるほうが無駄が出ません。
6. 安定して仕入れられるか
抹茶は農産物です。需要が伸びれば価格も動きます。
2025年の緑茶輸出は額で前年比約2倍となり、原料需給は逼迫しやすい状況にあります。継続的に同じ品質のものを入れられるかは、確認しておく価値があります。
7. 表示への対応
アレルゲン表示や原材料の情報を求められる場面があります。仕入先から情報を得られるかどうかも判断材料になります。
