OEMでオリジナル製品を作る
自店の名前で製品を作る場合、決めることが段階的に出てきます。
決める順番
1. 中身の設計 抹茶の比率、糖類の種類と量、補助材を使うかどうか。
抹茶が多ければ風味は立ちますが原価は上がります。糖類の比率が高ければコストは下がり、甘さが前面に出ます。
デキストリンを入れれば溶けやすくなりますが、原材料の数は増えます。香料や着色料も同様です。
2. 用途を確定する 飲用か、製菓用か、店で使う業務用か。求められる性質が変わります。
飲用なら粒度と香り、製菓用なら耐熱性と発色、業務用なら溶けやすさと味の安定です。
3. 容量と包装 スティック、缶、袋。それぞれ利点が違います。
個包装は開封後の劣化が起きませんが、包装材のコストが乗ります。大容量は単価が下がりますが、使い切れる相手でないと意味がありません。
4. 表示の設計 原材料表示は使用量の多い順に並べる決まりです。栄養成分表示は熱量・たんぱく質・脂質・炭水化物・食塩相当量の5項目が義務になります。
アレルゲン表示、賞味期限、保存方法、製造者情報も必要です。
最低ロットが壁になる
OEMは一定量からの受注が一般的です。数百個から数千個という単位になることもあります。
在庫を抱えられる量かどうかが、最初の判断になります。粉末は開封前なら日持ちしますが、賞味期限はあります。
小さく始める方法
既存の製品に自店のラベルを貼る形(ラベルOEM)なら、中身の設計は不要でロットも小さく済むことがあります。
まずこの形で始めて、需要が読めてから中身の設計に進むという順序もあります。
原料の確保
抹茶は農産物です。継続的に同じ品質のものを確保できるかは、事前に確認が要ります。
需要が伸びても供給はすぐに増えません。茶の木は一年では育たず、覆下栽培には手間がかかり、石臼は1時間に40g程度しか挽けません。
差別化の軸
原材料の数を減らす、産地を明記する、配合を公開する。中身で差をつける方向は、表示に現れるため伝わりやすくなります。
