OEMでオリジナルグリーンティーを作るには
〜小ロット対応や製品設計の自由度を活かす方法〜
オリジナルのグリーンティー商品を開発したい事業者にとって、OEM(Original Equipment Manufacturer)は非常に有効な選択肢です。特にカフェやスイーツブランド、小売向けに個性的な商品を展開する場合、「既製品にない味」や「自社ブランディング」に強みを持たせることが可能です。
ここでは、OEMでグリーンティーを作る際の基本的な流れや、依頼時に確認すべきポイント、注意点などを紹介します。
OEMでできることとは?
OEMとは、外部の製造業者に依頼して、自社ブランドの商品を作ってもらう仕組みです。グリーンティーの場合、以下のような要素をカスタマイズできます。
- 甘さの調整(加糖・微糖・無糖)
- 抹茶・煎茶の配合比率
- 粒度(サラサラ感)や溶けやすさの調整
- 着香料や香りの追加
- パッケージデザインの完全オリジナル化
製品だけでなく、ギフト用の展開や業態に応じたサイズ設定なども可能です。
最小ロットはどのくらい?
OEMのハードルとなるのが最小発注量(MOQ)です。これは業者や製法によって異なりますが、目安として以下のようなケースが多いです。
- パッケージ含む完全OEM:1ロット200kg〜500kg程度
- 中身のみOEM(汎用袋使用):100kg程度から対応可能な業者もあり
- 試作・テストロット:10kg〜30kg前後を有償で対応してくれることも
個人事業や小規模ブランドでは、100kg未満の対応をしてくれる業者を探すのが現実的です。
依頼の流れ
一般的なOEM依頼のフローは以下の通りです。
- 希望仕様のヒアリング(甘さ・風味・価格帯など)
- 試作とサンプル確認
- 配合やパッケージの最終調整
- 契約・製造・納品
見積もりを取る段階で、ロット数・単価・納期・賞味期限などを詳細に確認することが重要です。
OEM対応業者を探すには?
以下のような方法でOEM業者を見つけられます。
- 業務用グリーンティーを扱う茶舗や粉末製造業者に直接問い合わせる
- 食品OEMプラットフォーム(例:OEMプロ、シェアシマなど)を利用
- 展示会や食品関連の商談会で情報収集
- 他社事例を調査し、製造元を辿る
特に地方の老舗製茶業者は、柔軟な対応や小ロットでの協力が可能な場合があり、狙い目です。
注意点とアドバイス
- 価格と品質のバランスを見る:極端に安いものは香料頼みの場合があるため注意
- 継続発注前提の契約条件があることも
- 表示義務(原材料・加工地)や食品表示法にも注意
味だけでなく「どんな客層向けに、どう売るか」を明確にするとOEM設計がスムーズになります。
まとめ
グリーンティーのOEMは、ブランドの個性を強く打ち出せるチャンスです。小ロット対応や試作に柔軟な業者を選ぶことで、初期リスクを抑えながら魅力的な商品開発が可能になります。市場の差別化とブランド強化の一環として、ぜひ検討したい手法です。