どの国に多く輸出されているか
日本産の緑茶がどこへ向かっているかは、貿易統計から分かります。
トップはアメリカ
数量ベースで、輸出先の第1位はアメリカです。全体の約3割を占めます。
米国向けについては、緑茶に対する旺盛な需要を背景に記録を更新したとされています。
単価が高い市場
米国向けの特徴は、単価の高さです。重量あたりで中国産緑茶の約5倍とされます。
高級レストランや専門店での提供が広がり、「Uji/Kyoto(宇治/京都)」ブランドが浸透したことが、単価上昇を後押ししています。
つまり、量を売る市場ではなく、質で評価される市場になっているということです。
欧米とASEAN
農林水産省の分析では、欧米・ASEAN向けの伸びが挙げられています。
背景として、健康志向と日本食への関心の高まりが指摘されています。ラテやスイーツなど、食品原料としての需要拡大が牽引した形です。
全体の規模
2025年の緑茶輸出は、額で約721億円(前年比約2倍)、量で12,612トン(約1.4倍)。6年連続で過去最高を更新しました。
金額の伸びが数量の伸びを上回っているのは、単価が上がったためです。
国ごとに求めるものが違う
輸出先によって、好まれる形は変わります。
飲用として求める市場、菓子の原料として求める市場、健康志向の文脈で受け取られる市場。同じ「緑茶」でも、使われ方は一様ではありません。
日本国内との違い
日本国内での消費は煎茶が中心で、抹茶は一部です。
海外では日本茶といえば抹茶を思い浮かべる人が多く、実態とは違う理解が広がっています。茶道のイメージが強く伝わった結果です。
輸出の伸びを抹茶が牽引しているのは、この認識とも関係していると考えられます。
※数値は2025年時点の統計に基づくものです。
