海外で作られている抹茶・緑茶製品
抹茶は日本以外でも生産されるようになりました。製品の傾向にはいくつかの特徴があります。
用途が原料に先行している
海外で伸びているのは、飲用よりも食品原料としての需要です。
農林水産省の分析でも、ラテやスイーツなど食品原料となる粉末茶の需要拡大が、輸出の伸びを牽引したとされています。
材料として使われる場合、飲用ほどの粒度や香りは求められません。色と風味が出れば足ります。この違いが、製品の設計に反映されます。
甘さが前提のものが多い
海外の matcha latte は砂糖が入っているのが標準です。
家庭用に売られている粉末も、あらかじめ甘くされているものが少なくありません。日本でいう加糖グリーンティーに近い構成です。
表示の幅が広い
matcha として売られているものには、次のようなものが混在します。
- 覆下栽培の碾茶を石臼で挽いたもの
- 覆下栽培をしていない茶葉を粉砕したもの
- 緑茶粉末に香料や着色料を加えたもの
抹茶の定義が国際的に統一されていないため、いずれも matcha と表示できる地域があります。
価格差が大きい
日本から米国へ輸出される緑茶は、重量あたりの単価が中国産緑茶の約5倍とされます。
同じ棚に並んでいても、原料も工程も違うものが混在しているということです。
「Japanese」の表示
日本産であることを示す表記が、品質の目印として使われることがあります。
さらに「Uji」「Kyoto」といった産地名が加わると、単価はさらに上がります。産地名がブランドとして機能している状態です。
見分ける手がかり
原材料表示、産地の記載、価格。この3つが判断材料になります。
色の濃さや香りの強さは、着色料や香料でも作れるため当てになりません。日本国内で製品を選ぶときと、基本は同じです。
※数値は2025年時点の統計に基づくものです。
