贈り物としての茶
茶は古くから贈答に使われてきました。理由はいくつか重なっています。
消えものであること
食べたり飲んだりすれば残りません。相手の家の収納や好みを考えずに済みます。
置物や食器のように、使わないまま残るということが起きにくい品です。
日持ちすること
粉末は軽く、常温で送れます。加糖タイプは糖が食品中の自由水を減らすため、変質しにくい構成でもあります。
冷蔵や冷凍が要らないことは、贈る側にとって扱いやすい条件です。
好みが分かれにくい
コーヒーや紅茶は好みがはっきり分かれます。抹茶そのものは苦みがあり、飲み慣れていないと持て余すこともあります。
加糖グリーンティーは甘みがあり、水にも牛乳にも溶けます。飲み方の幅があるぶん、相手の好みが分からなくても外しにくくなります。
夏の贈答
お中元の時期には、涼を感じさせる品が選ばれます。ゼリーや水羊羹と並んで、冷たくして飲めるものが入ることがあります。
昭和30〜40年代に冷たい飲み物として広まった経緯もあり、夏との結びつきは強く残っています。
海外への土産
粉末は軽く、割れる心配もありません。抹茶は matcha として海外でも知られるようになりました。
ただし飲み方が伝わらないと使われないままになります。比率(水150mlに20g、牛乳なら150mlに18g)を添えると親切です。
加糖タイプは水に溶かすだけで飲めるので、茶筅のない環境でも扱えます。無糖の抹茶より実用的な選択になることがあります。
選ぶときに見るところ
原材料表示は使用量の多い順に並びます。抹茶が先か糖類が先かで、中身の傾向が読めます。
産地の記載があれば判断材料が増えます。京都・宇治は碾茶の産地として知られています。
相手を選ぶ場合
カフェインを控えている方、糖の摂取に配慮している方には、事前に確認したほうが安心です。
濃さを自分で調整できる点は伝えておくと、受け取る側も使いやすくなります。
