粉末に入っている添加物とその目的
「添加物が入っていて心配」という声をよく聞きます。ただ、原材料表示に並ぶもののうち、実は添加物ではないものも混ざっています。
まずそこを分けておくと、判断しやすくなります。
デキストリンは添加物ではない
原材料でよく見かけるデキストリンは、食品添加物ではなく一般の食品素材に分類されます。
じゃがいも、とうもろこし、タピオカ、米などのでんぷんを、酸または酵素で分解して分子を小さくしたものです。
粉末飲料で使われる理由は、粉をサラサラの状態に保ち、固まるのを防ぐこと。ほかに、粘度をつける、分離を防ぐ、フリーズドライ食品の形を保つといった用途もあります。
名前がカタカナで馴染みがないため警戒されやすいのですが、正体はでんぷん由来の素材です。ただし糖質として計算される点は押さえておくとよいところです。
添加物として使われるもの
香料 緑茶らしい香りを補います。抹茶の比率が低い製品ほど、香りを香料で作る度合いが上がる傾向があります。
着色料 抹茶の緑は時間とともにくすむため、色を安定させる目的で使われます。クチナシ色素などが代表的です。
乳化剤 牛乳と混ざりやすくします。ラテ用途を想定した製品に入ることがあります。
酸化防止剤 品質の変化を抑えます。ビタミンC(アスコルビン酸)が使われることもあります。
入っていること自体が問題なのではない
これらはいずれも用途があって加えられているものです。溶けやすさ、色の安定、保存性——それぞれ解決したい課題があります。
ただし、香料や着色料に頼る度合いが高いということは、素材そのものの香りや色が足りていないことの裏返しでもあります。原材料の並び順とあわせて見ると、その製品がどこにコストをかけているかが見えてきます。
シンプルな製品を選ぶなら
原材料が少ないものを選ぶ、というのがいちばん分かりやすい基準です。抹茶と砂糖の2つだけ、という製品もあります。
数が少ないほど、何をどれだけ口にしているかは把握しやすくなります。溶けやすさや色の持ちでは補助材のある製品に劣ることもあるので、何を優先するかの選択になります。
