粉末が溶けにくいのはなぜ?
抹茶は、厳密には「溶けて」いません。細かい粒子が液体の中に散らばっている状態です。ここが砂糖や塩と決定的に違います。
溶けるものと、散らばるもの
砂糖は水に入れると分子の単位までばらけ、完全に溶けます。透明なままです。
抹茶は葉を挽いた粉です。水に触れても葉の成分がばらけるわけではなく、粒子が水中に浮いた状態になります。だから濁って見え、置いておくと底に沈みます。
加糖グリーンティーは、この2つが混ざったものです。糖の部分は溶け、抹茶の部分は散らばります。
ダマになる仕組み
粉末に一度に大量の水を注ぐと、粉のかたまりの表面だけが先に濡れます。濡れた表面が膜のようになり、内側まで水が入らなくなる。これがダマの正体です。
粒子が細かいほど表面積が大きく、この現象は起きやすくなります。
対処法
少量で先に練る 大さじ1程度の水か湯を加え、ペースト状になるまで混ぜてから残りを注ぎます。これだけでほとんど解決します。
お湯を使う 冷水より湯のほうが粉はなじみやすくなります。アイスで作るときも、少量の湯で溶いてから氷と水を足すと滑らかになります。
道具を使う 茶筅がなくても、小さな泡立て器やミルクフォーマーで代用できます。ふた付きの容器に入れて振るだけでも混ざります。
底に残るのは自然なこと
きちんと混ぜても、飲み終わったカップの底に少し残ることがあります。抹茶は葉そのものを飲む飲み物なので、粒子が沈むのは自然です。
気になる場合は、途中で軽くかき混ぜながら飲むか、粉をやや少なめにして濃度を下げると目立たなくなります。
粒子の細かさは製品差がある
抹茶は石臼でゆっくり挽きます。高速で挽くと摩擦熱で香りが飛び、色も変わりやすくなるためです。
挽き方によって粒度は変わり、細かいほど水になじみやすく、口当たりも滑らかになります。同じ手順でも製品によって溶けやすさが違うのは、このためです。
