カテキンとは?グリーンティーの抗酸化成分の基礎知識
グリーンティーに含まれる代表的な成分のひとつが「カテキン」です。これは緑茶の健康効果を語るうえで欠かせないポリフェノールの一種で、抗酸化作用や抗菌作用などで知られています。ここでは、加糖グリーンティーにも含まれる「カテキン」について、その働きや特徴を分かりやすく解説します。
カテキンとは何か?
カテキンは、緑茶に多く含まれるポリフェノールの一種で、渋み成分の主成分です。主に以下のようなタイプがあり、それぞれ作用や性質が異なります。
- エピカテキン(EC)
- エピガロカテキン(EGC)
- エピカテキンガレート(ECG)
- エピガロカテキンガレート(EGCG)(最も多く含まれる)
これらの総称が「茶カテキン」であり、特にEGCGが緑茶の機能性に大きく関与しているとされています。
主な作用・メリット
カテキンは以下のような働きがあると言われています。
働き | 内容 |
---|---|
抗酸化作用 | 活性酸素の除去をサポートし、細胞の酸化を防ぐ |
抗菌・抗ウイルス作用 | 口内の菌の増殖抑制、風邪予防などの研究報告も |
脂肪燃焼サポート | 一部の研究で脂質代謝に関わるとされる |
血糖・コレステロール低下 | 食後血糖値の上昇抑制に関する報告もあり |
ただし、上記の作用はいずれも特定成分を一定量摂取した場合の話であり、グリーンティー飲料に含まれる量では効果は限定的です。
加糖グリーンティーに含まれるカテキン量の目安
一般的な加糖グリーンティー粉末(1杯分10g)に含まれるカテキンの量は、緑茶そのものより少ない傾向があります。これは加工時に茶葉の抽出濃度が抑えられているためです。
製品例 | カテキン含有量(1杯あたり) |
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緑茶(抽出液 100ml) | 約70〜100mg |
加糖グリーンティー(10g粉末) | 約10〜30mg ※商品により異なる |
このように、カテキンを目的にする場合は、純粋な緑茶や濃縮抽出茶の方が効率は良いですが、加糖タイプでも一定量は摂取可能です。
飲みすぎへの注意点は?
通常の飲用量であれば問題ありませんが、高濃度カテキン製品を過剰に摂取した場合、一時的に肝機能に影響が出るとの報告もあります。加糖グリーンティーの場合は濃度が控えめなため、日常的に安心して楽しめる範囲に収まっています。
まとめ
グリーンティーに含まれるカテキンは、抗酸化や抗菌などの作用で知られる注目の成分です。加糖タイプであっても、一定のカテキンを摂取できるため、日常の飲用を通じて、緑茶由来のメリットを手軽に取り入れることができます。成分表示や商品説明を確認して、カテキン量も選ぶ際の参考にしてみてください。