玉露のカフェインが多いのはなぜか
カフェインは茶葉の乾物重量のうち2〜4%程度を占めます。ただし、実際に一杯へ入る量は茶の種類と淹れ方でかなり変わります。
浸出液で比べると、玉露が突出して多いことが知られています。
玉露に多いのはなぜか
理由は栽培方法にあります。玉露は覆下栽培といって、新芽の時期に日光を遮って育てます。
この方法はうま味成分のテアニンを残すために行われますが、カフェインについても遮光下で減りにくい傾向があります。加えて玉露は若い芽を使い、若い部分ほどカフェインが多く含まれます。
淹れ方の影響も大きく、玉露は少ない湯で濃く淹れるため、一杯あたりの濃度が上がります。
抹茶は「量」で決まる
抹茶は同じ覆下栽培の碾茶を原料としますが、飲み方が違います。
葉を挽いた粉をそのまま溶かすため、葉に含まれるカフェインはほぼ全量が口に入ります。湯温や浸す時間で変わることはありません。
決まるのは使った抹茶の量だけ、という単純な構造です。逆に言えば、量を半分にすればカフェインも半分になります。
浸出するお茶は淹れ方で変わる
煎茶や番茶は、湯に浸して成分を引き出します。高い温度、長い時間ほどカフェインは多く出ます。
同じ茶葉でも、熱湯でさっと淹れるか、ぬるめでゆっくり淹れるかで濃度は変わります。玉露を低めの湯で淹れるのは、うま味を活かしつつ渋みや苦みを抑えるためです。
加糖グリーンティーの場合
粉のうち抹茶が何割かによって決まります。糖類の比率が高い製品ほど、同じ20gでもカフェインは少なくなります。
原材料表示は重量の多い順なので、「抹茶、砂糖」か「砂糖、抹茶」かでおおよその傾向は読めます。
カフェインを含まないお茶
麦茶、そば茶、黒豆茶、ルイボスティーなどは茶の木の葉を使っていないため、カフェインを含みません。
一方、ほうじ茶・番茶・紅茶・ウーロン茶はすべて同じ茶の木の葉から作られるので、製法が違ってもカフェインは含まれます。「ほうじ茶は少ない」と言われるのは、成熟した葉を使うことと焙煎による差で、ゼロという意味ではありません。
