グリーンティーの“さらさら感”はどう実現されている?
粉末グリーンティーには、袋を開けた瞬間に感じる「さらさら」とした手触りのものが多くあります。この“さらさら感”は、単に見た目の問題ではなく、飲みやすさや溶けやすさにも関係しています。ここでは、その理由と技術についてやさしく解説します。
微粉化による粒子の細かさ
“さらさら”の最大の要因は、原材料を非常に細かく粉砕していることにあります。
製造時には、茶葉や糖類などをミクロン単位で粉砕し、粒子サイズをそろえることで粉末がなめらかになります。
- 粒子が細かい=流動性が高い
- 粉末が均一に混ざりやすく、ダマになりにくい
均質化(ふるい分け・整粒)
粉砕後、粒子の大きさにばらつきがあると、見た目や溶け方にムラが出ます。
そのため、多くの工場ではふるいにかけて粒子をそろえる工程(整粒・ふるい分け)を行っています。
- 不揃いな粒子は除去され、均質な粉末に
- 溶け残りや味のブレを防ぐ効果も
添加物によるさらさら感の補助
製品によっては、粉末同士の固まりを防ぐために以下のような粉流動改良剤が使われることもあります。
- 微粒シリカ(二酸化ケイ素):吸湿防止・流動性の向上
- でん粉や乳糖:粉のまとまりを防ぎ、スプーンで取りやすくする
これらは食品添加物として認可されており、ごく少量が使われます。
保管・包装の工夫
- アルミパウチやチャック付き袋で湿気を防止
- 出荷前に乾燥状態を安定させてから包装
これにより、家庭での使用時にも粉末が固まらず、さらさら状態が保たれます。
まとめ
グリーンティーの“さらさら感”は、微粉砕・ふるい分け・乾燥管理など複数の技術によって実現されています。使いやすさや品質の印象にも関わるため、多くのメーカーがこだわって工夫しているポイントです。
