加糖グリーンティーはどう作られるのか
抹茶に砂糖を混ぜるだけ、と思われがちですが、粉末どうしを均一に混ぜるのは意外に難しい作業です。
粒の大きさが違うと分離する
抹茶の粒子は1〜10ミクロン程度、対して砂糖の結晶ははるかに大きい。
大きさの違うものを混ぜると、輸送中の振動などで層が分かれます。上のほうは砂糖ばかり、下のほうは抹茶ばかり——という状態になれば、開けるたびに味が変わってしまいます。
これを防ぐ必要があります。
混合の工程
工業的には、粉体専用の混合機で時間をかけて撹拌します。
配合の比率はここで決まります。抹茶が多ければ茶の風味が立ち、糖類が多ければ甘さが前に出て、コストは下がります。製品の性格が決まる工程です。
造粒という手法
粉のまま出荷せず、粒状にまとめる方法もあります。造粒と呼ばれます。
粉に少量の水分を与えて小さな塊にし、再び乾燥させます。すると分離しにくくなり、さらに水に溶けやすくなります。
細かい粉は水に触れた表面だけが固まり、内側に水が入らずダマになります。粒がある程度の大きさを持っていると、水が内部まで入り込めるためです。インスタントコーヒーの粒が細かい粉ではないのは、同じ理由によります。
溶けやすさを助ける成分
造粒のほかに、デキストリンなどを加える方法もあります。粉をサラサラに保ち、固まるのを防ぎます。
でんぷんを酸や酵素で分解して作られる食品素材で、食品添加物ではありません。ただし糖質としては計算されます。
充填と包装
混ぜ終わった粉を、袋・缶・スティックに詰めます。
粉末は湿気に弱いため、この工程は湿度を管理した環境で行われます。包装後に脱酸素剤を入れる、窒素を充填する、遮光性のある材質を使うといった対策が取られることもあります。
工程が少ない製品もある
原材料が抹茶と砂糖の2つだけ、という製品もあります。
造粒も補助材も使わない構成です。そのぶん溶けやすさでは劣ることがありますが、口にするものの数は少なくなります。どちらを優先するかの設計の違いです。
