原材料は何のために入っているのか
粉末グリーンティーの原材料欄に並ぶものには、それぞれ担当する仕事があります。
抹茶 風味と色の主体。碾茶を石臼で挽いた粉です。うま味とコク、後味の茶らしさはここから来ます。原料としてはもっとも高価な部分になります。
緑茶粉末 煎茶などを粉砕したもの。抹茶とは別物で、覆下栽培を経ていないぶん渋みが立ち、価格は下がります。茶の風味を出しつつコストを抑えたいときに使われます。
砂糖・ぶどう糖・液糖など 甘みの担当。同時に、食品中の自由水を減らして変質を防ぐ役割も果たします。砂糖漬けが日持ちするのと同じ仕組みです。
デキストリン でんぷんを分解した食品素材で、添加物ではありません。粉をサラサラに保ち、固まるのを防ぎます。糖質として計算されます。
香料 香りを補います。抹茶の比率が低いほど、ここに頼る度合いが上がる傾向があります。
着色料 緑色を安定させます。抹茶の緑は時間とともにくすむため、見た目を保ちたい製品で使われます。
乳化剤 水と油をなじませます。牛乳に溶かす用途を想定した製品に入ることがあります。
酸化防止剤 空気による品質変化を抑えます。ビタミンC(アスコルビン酸)がよく使われます。
数が語ること
原材料が2〜3個の製品と、8個以上並ぶ製品では、設計の方向が違います。
前者は素材そのもので味と色を作ります。後者は溶けやすさ・色の持ち・香り・保存性を、補助材で個別に解決する設計です。
大量に流通させる製品ほど、輸送や保管の条件が幅広くなるため、補助材の必要性は上がります。どちらが優れているという話ではなく、想定している使われ方の違いが出ています。
並び順で比率が読める
原材料は使用量の多い順に並べる決まりです。先頭に何が来るかで、その製品がどこにコストをかけているかが見えます。
