粉がサラサラなのはなぜか
粉末が固まる原因は、ほぼ湿気です。
粉の表面に水分がつくと、粒どうしが橋渡しされてくっつきます。乾くとその橋が固まり、塊になります。
湿気を寄せつけない設計
乾燥した状態で詰める 充填は湿度を管理した環境で行われます。この時点で水分が多ければ、あとから何をしても固まります。
包装で守る アルミ蒸着の袋や缶など、湿気を通しにくい材質が使われます。脱酸素剤を同封したり、窒素を充填したりする製品もあります。
デキストリンを加える でんぷんを分解して作られる食品素材です。粉をサラサラの状態に保ち、固まるのを防ぐ目的で使われます。食品添加物ではありませんが、糖質としては計算されます。
造粒する 粉を小さな粒にまとめておくと、表面積が減り、湿気の影響を受けにくくなります。溶けやすさも上がります。
開けたあとは使う側の管理になる
未開封のうちは包装が守ってくれます。開けた時点から条件が変わります。
固まらせないために避けたいのは次の3つです。
- 濡れたスプーンを入れる — 一度水分が入ると、その周辺から固まります
- 冷蔵庫から出してすぐ開ける — 冷えた容器を開けると、外の空気の水分が内側で結露します。容器のまま常温に戻してから開けるのが正しい手順です
- 湿気の多い場所に置く — シンク下や炊飯器の近くは避けます
固まっても使えるか
湿気を吸って固まった粉は、水分が入った状態です。塊をほぐせば使えることもありますが、風味は落ちています。
においが変わっている、色が明らかにくすんでいる場合は無理をしないほうが無難です。
サラサラすぎることの裏側
補助材で流動性を高めた製品は扱いやすい反面、原材料の数は増えます。
抹茶と砂糖だけの製品は固まりやすい傾向がありますが、その代わり中身は単純です。少量の湯で先に練ってから注ぐ手順にすれば、溶けにくさは実用上ほぼ解決します。
