グリーンティーの粉末がサラサラな理由とは?
はじめに
市販のグリーンティー粉末を開封すると、思いのほかサラサラしていて扱いやすいと感じる方も多いのではないでしょうか。お茶の粉というと、もっとざらっとした印象を持つ人もいます。本記事では、グリーンティー粉末がサラサラな理由について、製造上の工夫や素材に触れながら解説します。
粒子のサイズと微粉砕技術
グリーンティーの粉末は、茶葉を非常に細かく粉砕して作られています。多くの製品では、平均粒子径が10~50ミクロン(μm)前後の微粒子となるよう調整されています。この微粉砕処理により、見た目にもなめらかで、溶けやすい粉末になります。
賦形剤(ふけいざい)の役割
製品によっては、粉末が固まらないように**賦形剤(ふけいざい)**が添加されていることがあります。たとえば、デキストリンなどが代表例です。これにより吸湿を抑え、粉末が空気中の水分を吸ってダマになるのを防ぎます。
- デキストリン:水溶性の多糖類。流動性を向上させる補助材料。
- 二酸化ケイ素など:粉末の流動性を高める目的で使われることもある。
乾燥工程の工夫
粉末グリーンティーの製造過程では、乾燥工程も品質に大きく影響します。十分に乾燥された茶葉や糖類は、湿気を含みにくく、サラサラした状態を保ちやすくなります。
特にスプレードライ(霧状にして乾燥)や噴霧乾燥などの技術を使うことで、粒子が均一で滑らかな粉末が得られます。
保存状態も影響する
製造直後はサラサラでも、高湿度の場所で保管すると徐々に固まりやすくなります。袋に乾燥剤が同封されているのはそのためです。開封後はしっかりと封をし、できるだけ湿気の少ない場所で保管しましょう。
まとめ
グリーンティー粉末がサラサラしているのは、微粉砕技術・賦形剤・乾燥工程など、さまざまな製造上の工夫によるものです。品質を保つためには、保存方法にも少し気を配ると、より快適においしく楽しむことができます。
